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スレッド_レス番号 01_223-225 作者 備考 長編,少女 一糸纏わぬ少女の裸身を、彼は半ば呆然と見詰めていた。 普段から露出の控えめな衣装ばかり身に付けていたためか、少女の肌はとても白く見える。 適度に鍛えられた、まだ成熟しきってはいない身体。 細い足首。ふくらはぎ、太腿は無駄な肉がなく、しなやかだが、腰の曲線は女性らしい柔らかさを感じさせる。 陰りを注視するのは躊躇われて、なだらかな腹部を上がる。 組んだ両腕に押しつぶされた胸の谷間が見えた。 大きすぎず、かと言って小さすぎもしないそれは、自分の手の中に調度すっぽりと収まるのではないか。 らしくもない想像をしてしまう。 肩が小刻みに震えていた。 見れば、少女の頬はこれまでにないほど紅潮していた。耳まで赤い。 自分で裸になっておきながら、男の観察するような視線から逃れるように、俯いて床を見ている。 伏せた目に落ちる睫の影は、少女をいつになく艶かしく見せていた。 身じろぎして、肩にかかる黒髪がはらりと鎖骨に落ちた。 抱いて欲しい。 言葉にすることなく、少女は懇願していた。 永遠のように感じられた僅かな時間の後。 「すまない」 彼はやっとその一言を発した。 ゆっくりと少女の側に寄ると静かに跪き、先ほど彼女が落としたばかりのシーツを手に掴む。 立ち上がって、やはり静かに、宝物をくるむように少女の身体に巻きつけた。 「どうして」 視線を合わせると、少女の目には拒絶された悲しみが溢れていた。 それはどんどん膨れて、とうとう耐え切れず、頬に零れ落ちる。 「やっぱり、私の『好き』と、あなたの『好き』は違うものなの」 しゃくりあげるのを堪えて発した言葉は、低い呟きのようになってしまった。 少女にしてみれば、これは一種の「賭け」だった。 自分を大事にしてくれるこの人の気持ちが、自分が抱く想いと同じものかどうか。 勝率は半分。だが彼女は期待してしまっていた。 結局自分一人が盛り上がっていただけだったのかと、惨めな気分が心を支配していく。 彼の顔が見れない。拒絶された以上、もうこの場所にはいたくない。 自分の姿を顧みず、少女が立ち去ろうと一歩下がった、その時だった。 「そうじゃ、ない」 何かを押さえ込んだような声。 少女が、ゆるゆると顔を上げる。 今度は逆に、彼が視線を彷徨わせていた。 暫く、お互い無言の状態が続く。 辛抱強く少女が待っていると、ようやく彼は口を開いた。 「私は、恋を知らないから」 あまり多弁でない彼は、自分の心の内をどう伝えるべきか、迷っていた。 だが言わなくては。言葉を惜しんではならない。 彼女には自分の心を理解してもらいたかった。 意を決し、考え考え、一言ずつ、少女に向けて言葉を発していく。 「今まで、自分を高めることが全てだったから。 恋というものを、私はしたことがなかった。 だから、君に対するこの気持ちが恋なのか、そうでないのか、分からない。 ……自信がないんだ」 最後のほうは本当に自信の無さが表れて、消え入りそうな呟きとなってしまった。 情けない。彼は心の中で舌打ちする。 見れば少女は、ポカンと、驚いたような顔をしている。 それはそうだ。 彼女には常に余裕ある態度で接するように心がけてきた。 信頼を失いたくなかったから。 今までくぐった、どんな修羅場でも、こんなに緊張したことはない。 彼は自らを叱咤すると、改めて少女を真っ直ぐ見つめ直す。 「こんないい加減な気持ちで、君に触れたくはない」 やっとの思いで言い切ると、はぁ、と大きく息をつく。 彼のそんな態度を見て、少女はそれまでの陰鬱な気分が、嘘のように消え去っていることに気づいた。 全く。どこまで堅物なのだろう、この人は。 苦笑すると、目尻に残った涙を指先で拭った。 「一大決心して、脱いだのに」 「すまない」 「私の裸、変じゃ、なかった?」 「……綺麗だった。本当に」 「それなのに、してくれないんだ」 「欲情と恋情は違う、……と思う。だから、私は」 「もう、分かったわよ」 言葉の応酬と共に一歩ずつ近づいて、 「……今はこれで我慢する」 最後の一歩を踏み出すと、少女は彼の胸にぎゅっとしがみついた。 腕を伸ばしたせいで、身に纏っていたシーツがパサリと落ちる。 彼は一瞬だけ身体を強張らせたが、その後は応えるように、少女を優しく腕の中に収めた。 すまない、と、もう一度耳元で囁く。 「後になって、『なんであの時あんなに悩んでたんだ』って、後悔するんだから、絶対」 小さく鼻を啜ってぼやく少女に、かもしれない、と返事をして、彼もまた苦笑した。 戻る スレッド別 / 作者別 / シリーズ別 バグ・不具合を見つけたら? 要望がある場合は? お手数ですが、メールでお問い合わせください。
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魔理沙「発明か……」 にとり「心配する事はないさ、盟友!なんとなれば私の票は魔理沙のものだからね!」 パチェ「抜け駆けは許さないわよ両生類。私の一票ももちろん魔理沙のものよ!」 霖之助「……まあ、審査員だから公平は期すようにするよ」 魔梨沙「うーん、あまり信用ならないわね」 魔理沙「まったくだ……普通に採点して欲しいもんだぜ」 ~数日後~ 魔理沙「という事で、まずは私の発明から披露するぜ!」 魔理沙の合図に合わせて雑魚妖精が濃い目の弾幕を放つ。 それを十分引き付けると、懐から取り出した薬品を弾幕めがけて浴びせた。 すると何か粘りのある物が弾幕を捕えて空中に固定し、後続の弾幕ごと取り込んで行く。 妖精が慌ててそれを迎撃しようと弾幕を張るが、それすらも取り込んで成長する。 最後に妖精の手元まで到達すると、取り込んだ弾幕ごとはじけ、妖精を撃ち落した。 魔理沙「この前見たチルノの技を参考に、キノコの菌糸に魔力を混ぜて作り上げたんだ。 まだ未完成だし名前も付けてないが、今回のファイトにはこれで十分だろう?」 にとり「素晴らしいね!その飽くなき探究心、まさに発明家の鑑だよ!」 パチェ「こんな短期間でここまでの物を作り上げるなんて、やっぱり魔女の素質があるのよね」 霖之助「天狗のカメラもそうだけど、実にユニークな道具だね」 魔理沙「ざっとこんなもんだな。贔屓目無しでも私の勝ちだと思うぜ?」 魔梨沙「それは私の発明を見てから言って欲しいわね」 不敵な笑いを見せる魔梨沙の背後には、腰高さ程度の何かがシーツを被っていた。 魔梨沙がそのシーツを取り払うと、中からはいかにもといった見た目の装置が姿を表す。 にとり「んー?」 パチェ「ふーん?」 霖之助「ふむ……」 魔梨沙「反応がイマイチなのは予想通りよ。さあ……これを見なさいっ!」 今一つ反応の鈍い審査員だったが、魔梨沙は予想通りと嘯くと自信満々に装置に魔力を注入する。その直後―― (ブォーン) マスタースパークと同程度の極太レーザーが、上空に向けて放たれる。 魔梨沙「どう、驚いた?これが私の発明した、高出力魔導炉よ!」 魔理沙「あ……」 霖之助「……」 にとり「あー、やっぱりねぇ」 パチェ「努力と才能は認めるけどね」 魔梨沙「えっ?どういう事!?」 霖之助「残念ながら、既に八卦炉を小型化した物を魔理沙が持っているんでね。 その発明は発明として価値はあるけど、新味に欠けるといった所かな」 驚かない審査員に逆に驚いた魔梨沙へと、霖之助が解説を加える。 それを聞いた魔梨沙は力が抜けたようにその場にへたり込んでしまう。 にとり「まあこれで不正なしに魔理沙の勝ちだね」 パチェ「文句無いわね?あったところで多数決で決めるけど」 霖之助「ん……僕は無いよ。魔理沙は?」 魔理沙「えっ……いや、うん、ありがとう……」 にとり「なんだい、もっと喜んでもいいじゃないか」 パチェ「それとも勝負にならないって事かしら?」 魔梨沙「何よそれ!くやしぃ~っ!」 魔理沙「いや……すまない、先に帰る」 霖之助「……」 ~香霖堂~ 霖之助「やあ、いらっしゃい。ずいぶん浮かない顔だね」 魔理沙「ん……あのさ、香霖……ありがとう」 霖之助「おや、僕は何もしていないよ?」 魔理沙「今日のファイトじゃないんだ。この……ミニ八卦炉さ」 霖之助「ああ……でも今更どうしてだい?」 魔理沙「……あいつの作った魔導炉を見て……昔の自分を思い出してさ。 香霖がこれをくれなかったら、あんな大きな装置を作って、家の中でずっと研究してたのかな、って」 霖之助「そんな事は無いさ。魔理沙ならすぐに同じ物を作れたよ」 魔理沙「お世辞はやめてくれ……だからさ、その……ありがとう、って」 霖之助「ん……それはね、僕から魔理沙への餞別だったんだよ」 魔理沙「ああ、それは今も覚えてるぜ」 霖之助「僕の手の届かない所に行っても、それが僕の代わりに魔理沙を守ってあげられる…… そう思って渡したんだ。だから、その通りになっているのが何よりのお礼さ」 魔理沙「これが、香霖の代わりに……でもそれって、私が香霖をこき使ってるようにも聞こえるぜ?」 霖之助「違いないね。実際そんな所だろう?」 魔理沙「むーっ」 ~可能性空間移動船~ 魔梨沙「くーやーしぃー!」 夢美「でもよく出来てるわよねー、魔法力の増幅装置でしょ?うちにも欲しいわね」 ちゆり「でもご主人様は魔法力が無いから使えないぜ?」 夢美「解ってるわよ!あー、やっぱりあっちのちゆりとこれを取り替えようかしら」 ちゆり「扱いが悪いぜ……」 にとり パチュリー 創作 同キャラ対決 男キャラ 霖之助 魔梨沙 魔理沙
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「下着のようなデリケートなモノは私に任せてください。慣れてないと生地を傷めます」 「あぁ、ぜひお願いするよ」 水場で肩を並べて洗濯しているのは、シエスタと露伴だ。 昨夜ルイズに洗濯しておくように言われたシャツ、スカート、下着に合わせ、ベッドに掛けられていたシーツも。 衣類三つはシエスタに任せ、露伴は一際大きいタライにシーツをひたし、裸足になって踏むように洗っている。 今朝はルイズの絶叫にて起こされた。それと同時に静の泣き声の協奏曲だった。 どうと言うことはない、ただ単純に静がおねしょしただけの事だ。 生後一年に満たない赤ん坊だ、おねしょして当然だろう。 しかし、突然生暖かいモノに襲われたルイズの驚きようは尋常じゃなかった。 塔全体に響き渡りそうな絶叫だったが、不思議と聞きとがめて覗きに来るようなモノはいなかった、何らかの魔法を使っているのだろうか。 とりあえず静を裸にして、汚物にまみれた服とシーツと、ルイズの服もまとめて洗濯している。 シエスタには洗い場を探しているときに遭遇したのだ、お約束である。 とりあえず汚れの酷い静の服と、シーツを重点的に洗う。 赤ん坊の排泄物はさほど匂わないと聞いていたのだが、離乳の始まる生後半年頃にもなるとすっぱい匂いを確認した。 コレで赤ん坊を書くときよりリアルな描写が出来るぞ、と思いつつ露伴は踏み洗いを続行する。 「そう言えばロハンさん。シズカちゃんはロハンさんの……?」 「ん? あっはっは。何を言ってるんだ、ぼくはまだ二十歳だぞ。それに人付き合いという煩わしいモノより大切なモノがあるからね」 静は知人からの借りものさ。言ってなかったっけ? と露伴が言う。 「え……ですが、十代で結婚は普通だと思うんですが……」 「そうなのかい。なるほど、それは勉強になった」 この間、露伴はシエスタの顔を一度も見ていない。 顔を見ようとしない露伴にシエスタは怪訝そうな顔をするが。 「あの、ロハンさん。ロハンさんってどんなところに住んでたんですか? ミス・ヴァリエールへの対応が平民とかけ離れてるように思えて……」 「杜王町という町だ。特に都会というわけではないが自然が一杯で静かで、仕事がやりやすい、良いところだよ」 露伴の言葉『自然が一杯』と言うフレーズでシエスタは己の故郷、タルブの村を思い起こす。 「お仕事、されてたんですか。どう言った?」 「ぼくの生業は作家だよ」 「作家さんですか……どう言った物を書いていたんですか?」 「タイトルは『ピンクダークの少年』という。最近はちょっと事情があって休載していたがね。そろそろ再開しないと。ははは……」 聞いたことのないタイトルにシエスタは首をひねるが、『イーヴァルディの勇者』みたいなモノだろうかと想像する。 活版印刷のないこの世界で、出版物としての物語でポピュラーなのは『イーヴァルディの勇者』という叙事詩である。 シエスタも幼い頃、母に読んでもらったことは覚えている。 「ここでの経験は素晴らしいよ!! 今こうしているだけでも創作意欲がわいてくる。しかし道具がないのが悔やまれるな……どうにかして調達しないと」 踏み洗いしながら露伴は呟く。 「コレからいったい何が起こるのかぼくには全く予想が付かない……… まぁ、あちらに残してしまった事をそのままにしておく訳にもいかないから、帰らなくちゃ行けないんだけどね……」 そう言って沈黙した露伴に、シエスタは何か言おうとして口を噤んだ。 自分では理解できない思いで露伴が悩んでいることを察したからである。 「きっと………帰れますよ」 「……あぁ、赤ん坊のためにも、見つけ出さないとな」 丁度、汚れがキレイに落ちた。 汚れは落ちたと言ってもまだ濡れている。 日干しをシエスタに任せて露伴は急ぎ足で部屋へと戻る。 途中何人かの生徒と擦れ違い、その度に指差されて笑われたが、露伴はそれらを全て無視した。 ノックもせずドアをガチャリと。 「ん? 鍵締めてなかったのか」 そう呟いて内開きの扉を押して開く。 するとそこには、部屋の真ん中で困惑した様子で静を抱くルイズの姿があった。 「ちょっとロハン遅いわよ。はい」 そう言ってルイズは静を定位置へ、露伴の腕へと帰す。 一着しかない服は洗濯しているため、その代わりにタオルケットでくるまれている。 「もう、この子、人の胸ばっかまさぐってくるのよ」 「お腹がすいたんだろうな。吸わせてやれば良かったじゃないか、良い経験になる」 「っ…………」 落ち着け、落ち着け~、とルイズは自制する。 こいつの性格はまだ一日しかたってないがすこし把握した。 こいつは『全て良い経験』で片付けてしまう節がある。 下心も何もあったもんじゃないと言うことを把握した。ニヤニヤ笑っていれば冗談で言っているのがわかるが、真顔で言うのだから抗議のしようがない。 「吸わせてやってもいい気になったら言ってくれ。ぜひその場をスケッチさせてもらいたい」 前言撤回、こいつはどうにか自重させなければ……。 「ところでもう着替えたのか」 露伴の言葉に、ルイズは呆れたような口調で応える。 「だって仕方ないじゃない。シズカのおねしょで服汚れちゃったし。汚れたままあんた待つってのもおかしいし」 「そうか、てっきり着替えさせろとでも言うかと思ったのだがね」 「させようと思ったわよ。でも汚れたまま待つのもイヤだし。服脱いで全裸で待つのもイヤだし」 「ぼくとしてはぜひさせてもらいたかったというのも少しあるかな。人の服の着脱をしてやるというのも良い経験になる。もちろん君の頃の女子の肌がどんな感触かも確かめさせてもらうがね」 露伴がそう言った途端、ルイズは紅潮し両手で肩を抱くようにして引いた。 「………どうした、使い魔に裸を見られてもどうって事無いんじゃなかったのか? それに恥ずかしがるような体型でもないだろう」 「ぁ、あんたの言い方がいちいち卑猥なのよ! なんであえてそんな言い方するのよ! 一言おおいのよあんたはっ!」 「違うな。卑猥なのはぼくじゃない、それを卑猥だと感じる君の方が卑猥なんだ」 「な…………なんで私がっ!!!」 「ぼくは常に知識を増やそうと努力している。その為ならばたとえどんなことだろうと甘んじて受け入れる『覚悟』をしている。そしてその知識には卑猥とか卑猥でないと言った区別は『ない』のだ。判断してるのはルイズ君だ」 「………なんかあんたと話してると頭いたくなってくるわ……良いわよもう、好きにしなさい」 そうさせてもらうよ、と露伴は応え。部屋を出るルイズの追従する。 それと同時に、隣の部屋のドアが開いた。 こいつは、確かキュルケと言ったか。 ヴァリエールの領地の隣、ゲルマニアのツェルプストーの一人娘。 確か歳は十八、ルイズの記憶によると男遊びが過ぎてゲルマニアにいられなくなってトリステインに来るようになった、とか書かれていたな。 しかしそれはあくまでルイズの記憶、ルイズの感想でしかないからあまり参考にはならんな。 後でこいつも直接読むか……。 なんて、露伴が考えていることを想像だにせず、等の二人は廊下のど真ん中でぎゃあぎゃあと叫いていた。 厳密に言えば、叫いているのはルイズだけで、キュルケはそれをさらりと流しているだけだったが。 「やっぱり使い魔はこうじゃなくっちゃね~。フレイム」 そう言ってキュルケの部屋からのそのそと出てきたのは真っ赤な何かだった。 「むっ、しっぽに炎があるデザインなのか。トカゲのようだが鱗は……なるほど、ずいぶん細かいな。体長は190ほどか。足はさすがに短いな」 フレイムが出てきた途端、露伴は飛びついてなで回し始めた。 もちろん、その腕のシズカはキュルケに押しつけた。 突然なで回されてフレイムは当惑しているようだったが。キュルケはそんな露伴の行為に満足そうに笑みを浮かべた。 「火竜山脈のサラマンダーよ。タバサのシルフィードには劣るけど、それでも一級品の使い魔よ。その辺の好事家に見せたら値段なんてつかないわよぉ~」 「ふん、あんた『火』属性だしね。そりゃよかったわね」 「えぇ、微熱のキュルケですもの、でもそれで男の子とはイチコロ、あなたと違ってね」 そう言ってキュルケが胸を張ると、豊かなバストがぷるんと震える。 負けじとルイズが胸を張るが、戦力不足は否めない、見ている露伴が惨めな物を見る目つきになっている。 「わ、わたしはこれからなんだもん! コレから大きくなるもん!」 「十六でそれでは絶望的だがな……」 ぽろりと零した言葉に、ルイズは殺気を込めて露伴を睨んだ。 「あなた、名前は?」 ルイズとのコミュニケーションをほどほどに切り上げて、次にキュルケは露伴に話しかける。 「岸辺 露伴」 「キシベロハン? 変わった名前ね」 「ロハンが名前だ」 顔を上げることなく露伴は未だにフレイムのしっぽをなで回してる。 時たま「あちっち」としっぽの炎に触れてる。 満足したのか、露伴はすっくと立ち上がり、キュルケから静を受け取る。 「可愛いわね。あなたの子?」 「違うわよっ! あんたわかってて言ってるでしょ!」 「当然じゃない。子供どころかあんたには付き合ってる男の子すらもいないものね。じゃあお先に失礼」 ほーっほっほと笑いながらキュルケが去ると、フレイムも図体の割に可愛い足取りでちょこちょこと付いていった。 「きぃーーーーーっ、悔しい、何よ自分が火竜山脈のサラマンダー召喚したからって調子に乗って!」 「良いじゃないか、別に何を召喚しても」 「良くないわよ! メイジの実力を見るには使い魔を見ろって言われるくらいなのよ!? それなのになんであのバカ女がサラマンダーで私が平民なのよ!」 相当悔しいらしい、露伴から見ても哀れに思うくらいだから相当なモノだ。 「キュルケはフレイム一匹でお前はぼくら二人じゃないか、その時点で大当たりじゃないのか」 「平民なんて物の数じゃないわよ! いぬと狼くらいの違いがあるわよ! あぁもう、せめてなにか自慢できるようなことがあればいいのに、もうっ」 発狂寸前である、露伴が『お前』と呼んだ事にも気付かないほどだった。 何を血迷ったのか。 露伴はそう悔しがるルイズに、言ってしまったのだ。 「君がそう思うならその内見せてやるよ、ぼくのチカラを」 「……ねぇ露伴今なんて?」 「赤ん坊がお腹を空かせている、早く厨房に行こうじゃないか。ぼくもお腹がすいた」 「ねぇ露伴今なんて言ったの? ひょっとして何か特技でもあるの?ねぇ今確かに言ったわよね? 今すぐ見せてみなさいよ。あ、ひょっとして昨日『見えない』とかなんか言ったことが関係あるの? ロハン! ご主人様の命令が聞けないの!? ちょっとっ」 つい言ってしまった事をほんの少し後悔しながら露伴は歩く。 その後ろを、瞳をまるで子供のような好奇心一杯で輝かせるルイズを、力の限り無視しながら。 こんな生意気なガキは嫌いなはずなのに。
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朝、気付いたら… 作者:ID lLPKEPys ずっと前に思いついた電波 「―――んっ」 意識が覚醒し、ユーノはゆっくりと目を開いた。目の前にあるのは、真っ白い天井。 (自分の部屋…じゃないよな。勿論無限書庫とかじゃないし。それにベッドの上に寝てるみたいだから――) そこまで考え、ふと気付く。自分が今、何も着ていないことに。 「――なんでっ!?」 思わず叫び、問う。とはいってもどうせ独り言。返事など返ってくるはずも無い。そう思っていたが――。 「よお。よーやく起きたか。このエロフェレット野郎」 近くで聞こえた声。それは、知った声で。 「な…!」 がばりと上半身を起こし、隣を見る。そこにいたのは、予想通りの、けれど予想外で――。 「ヴィー……タ」 十年来の友人である彼女が、いつも三つ編みにしている髪をほどき、シーツ一枚だけを纏った姿で、同じベッドの隣に座っていた。 「な、なんでヴィータが!?しかもそんな格好で…いたっ!」 言葉の途中で頭痛が襲う。そんな自分の姿を見て、ヴィータは溜息をついた。 「いきなりそんな大声で喋るからそうなんだよ。ったく」 「いや、そんなことより何で君が、しかもお互いこんな…」 そこまで言った時、呆れ顔だったヴィータの表情が、急に真剣なものになった。 「憶えてねーのか?お前」 「…え?」 言われて、ユーノは思い出そうとする。昨日、何があって、そして今、どうして自分がここにいるのか。 ふと、ユーノの頭に、ある言葉が過ぎった。 『ごめんね、私―――』 「あ………」 涙が溢れ出す。もう流れないと思っていたそれが、とめどなく流れていく。 「思い出したか?」 「…うん」 ヴィータに言われ、頷く。 そうだ、自分は 「なのはに……振られたんだ」 昨日は、久々の休みで。なのはと一緒に地球へと遊びに行った。 久しぶりに友人達と出会って。色んなところを回って。自分もなのはも笑顔で。 そしてその日の最後に、ずっと募らせていた想いを。十年間積もらせていた思いのたけを。告白した。けれど―――。 『ごめんね、私、ユーノ君のこと、友達以上に見れない』 彼女はそう言って。僕は、フラれたんだ。 「あたしに感謝しろよ。偶々休みでこっちに戻ってなかったあたしと会ってなかったらどうなってたか。ユーレイみたいだったぞ、お前」 「そうだ、確かここって」 「あたしらの家だよ。今はクラナガンに住んでるけど、ここには思い出があり過ぎてさ。残したんだ。んでたまに休みになった奴が交代で来て掃除とかしてんだよ。 昨日は久々に知り合いのじーちゃんとかに会ってたからな」 ――思い出した。 あれからあてもなく街を彷徨ってたら、変身魔法で見た目が大人になっていたヴィータと会ったんだ。それでここにいる理由を聞かれて、でも言い辛くて黙ってたら飲み屋に連れて行かれて飲まされ何から何まで吐かされたんだ。 で、飲み過ぎで酔っ払った僕をヴィータが半分引き摺るみたいにここに連れてきて寝かそうとして、それから―― 「あ゛………」 「よーやく思い出したか?」 「はい…」 さっきと同じような僕の言葉。そしてやり取り。けれどさっきと違うのは、僕が流し始めているのが涙ではなく冷や汗であること。そして、ヴィータの顔が怒りに満ちていることで…。 「ご、ごめんなさい――!!」 「ったくだよ。寝かせようと思ったら押し倒されて?服脱がされて?」 「あああああああ…」 「昔何度か言われてたの聞いた時にはよくわかんなかったけど、よーやくわかった。 おめーマジでいんじゅうだな」 「ああああああああああ」 「やめろって言ってんのに何度も何度も…ならばって変身魔法といて元のサイズに戻れば大丈夫かと思ったらそんでも全くかわんねーし… ってきいてんのかコラ」 「がふっ!」 グラーフアイゼンで殴られ、ベッドに頭から突っ伏す。一撃と二日酔いとでふらふらする頭を上げると、目の前にあるシーツに赤黒い染みがあるのが見えた。 ということはヴィータは、つまり… 「ああああああああああ」 「てめーは壊れたラジオかなんかか。…ったく」 視界の端に服を着て歩いていくヴィータが映る。けれどユーノの思考はそのことを全く意識に映していなかった。 『この場合強姦罪?しかも相手は(中身は兎も角)幼女?あああああ一生変態の烙印が…』 なのはに振られただけでもダメージだというのにこんなことになるとは。恋人どころか友人としてですらアウトらしい。 いや、それ以前にこれがはやて達にバレれば確実に死… 「おい」 「いや、いっそここは変態として生きる前に死ねるってことでマシなのかも…しかし」 「おい!」 「は、はい!なんでしょうヴィータさん!?」 「ほれ。…飲めよ」 「あ…うん」 差し出されたコーヒーを飲む。 砂糖の入っていないそれは、飲み慣れているはずなのにちょっと苦かった。 15スレ SS ユノヴィ ユーノ ヴィータ
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通算の訪問者 : - 今日の訪問者 : - 昨日の訪問者 : - М 選手採点保存リンク ├ 239期まで ├ 選手採点240期~249期 ├ 選手採点250期~259期 ├ 選手採点260期~269期 └ 選手採点270期~279期 第273期選手採点 ~野手~ 選手名 評価ランク コメント 夢野まりあ 強打の一番打者として大活躍。守備面での貢献もかなりのもの。 ふじさんっ 打線のつなぎ役として貢献。俊足を生かした外野守備も良かった。 デュラン 3割30本達成。欲を言えばもう少し守備を向上させたいか。 長瀬楓 移籍一年目から大活躍。セカンドの守備も無難にこなした。 星龍介 十分な活躍だが、能力的にはもう少し上の成績を出せるはず。来期に期待したい。 PANDA パリーグでも3割近い打率を記録。犠打数も評価したい。 御坂弟 盗塁が下手なのは結構な痛手。若手としては打撃はある程度評価できる。 ハンス 打撃、守備ともにいまひとつ。来期投手に転生予定。 天戯弥勒 打撃が物足りない。俊足もサードの守備では生かされなかった。 ~投手~ 選手名 評価点 コメント ギー太 一年目はプロの洗礼を受けた。素材は良いので成長に期待したい。 樹多村偽改 こちらも苦いデビュー。これからに期待。 シーツ 被本塁打数が31本と多く、終始不安定だった。 マルチネス シーズンを通して安定していた。変化球のキレ味は素晴らしい。 NO-LIAN 20勝を記録し、飛躍のシーズンとなった。来期はもう少し防御率を良化させたい。 南田 中継ぎで11勝を挙げるなどタフネスぶりを見せつけた。 レントン 若手としては十分満足のいく成績。負け運を除去すれば成績はさらに上がるだろう。 HERAT 164回を投げ抜きフル回転。防御率も良く、来期も期待がかかる。 K.Sasaki 今期は若干不安定だった。来期は持ち直してくれるだろう。 最終更新日時:2010年02月04日20時39分20秒 編集者:雷神
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364 籠の鳥 sage 2007/10/15(月) 19 36 29 ID txVqjxfu 前日 万歳をするような恰好で、慎は寝台に縛り付けられていた。 腕には手錠、脚には荒縄、口には猿轡といったふうに、慎はすっかり拘束されていた。 腕を動かそうとすると、鉄の鎖がじゃらじゃら音を立てた。ばたついて戒めを解こうとしても、きつく締められた縄が食い込んだ。ならばと顔を真っ赤にして叫んでみるが、くぐもった音がむなしく響いた。 拘束は完璧だった。体の抵抗は全てそれらによって阻まれた。 ぼやけた視界の中には見慣れた天井があり、頭の後ろには馴染んだ枕の感触があり、肺には綿を押し込まれたような窮屈さがあった。 完全に目が覚めると、彼は身動ぎすることを止めて、いくぶん落ち着いた頭で今の状況について考え始めた。 今日はいつものように学校へ行き、退屈な授業を受け、放課後には部活動に出て、疲れきった体を引き摺って家に帰った。 帰宅した自分を妹の真由が迎え、汗臭い体を風呂で洗い、真由の作った食事をいつものように兄妹二人だけで食べた。 けれど、そこから先が思いだせない。夕食の後の記憶がすっぱりと頭から抜け落ちていた。 食事の途中で眠ってしまったのだろうか、ハンバーグのかけらが口に残っていた。 挽肉と玉ねぎを飲み込んだとき、痛んだ蝶番がぎいぎい音を立てた。慎はただ一つ自由の利く首筋を精いっぱいのけぞらせて、いま正に開こうとする扉をにらみ付けた。 365 籠の鳥 sage 2007/10/15(月) 19 39 27 ID txVqjxfu 「あはっ。おにいちゃん、やっと起きたんだね」 ふわふわとくせの付いた栗色の髪を手櫛で撫でつけながら、妹がそこに立っていた。 真由は風呂から上がったばかりのようで、寝台のそばへ歩み寄るにつれ、柑橘系のやわらかな香りが慎の鼻をくすぐった。 少女はくすくす笑いを漏らしてから、両手で枕元に寄りかかった。そしてにらめっこをするように兄の顔面を覗き込み、ささやくような声色で言った。 「ねえ、おにいちゃん。わたしのこと、好き?」 鈴を鳴らしたみたいな可愛らしい声は、慎にはまったく聞こえていなかった。彼は小人国で目覚めたガリヴァの心境で、自分を縛りつけた下手人は妹だという、誰でも簡単に考え付くだろう推測を信じられずに錯乱しきっていた。 むうむうと苦しそうに唸っている慎が落ち着くまで、真由は辛抱強くじっと黙りこくり、息切れを起こして静かになった兄の耳元に桜色の唇を寄せて、もう一度、はっきりと聞こえる声でささやいた。 「わたしのこと、好き?」 慎は再び暴れだした。今度は口だけではなく、体じゅうを用いて不埒な妹に抗議した。 悪ふざけにしても、縛り付けるなんてやりすぎだと、慎は出来るかぎりの力を目元に込めて、真由をにらみつけた。 ぎしぎしがちゃがちゃと全身で不愉快な音を鳴らしても、少女は顔を緩ませたまま、兄の瞳を覗き込んでいた。 「そっかぁ。おにいちゃんは、わたしのこときらいなんだね」 しばらくすると、妹はそう言って立ち上がった。そのまま寝台から離れてすたすたと出口まで歩いてゆき、扉の取っ手を掴んだ。 そうして兄に背を向けたままの姿勢で、 「じゃあ、おやすみなさい」と最後に呟き、真由は明かりを消して部屋を出た。 部屋には真由が出て行ったあとも唸り声が響いていたが、一時間も経つと静かになった。 泣き喚く幼子と同様に、慎は疲れて眠ってしまっていた。 366 籠の鳥 sage 2007/10/15(月) 19 42 33 ID txVqjxfu 初日 慎は窓から射す朝日で目を覚ました。寝台の上の自分は、昨日のままだった。 これが夢なら覚めてくれと、慎は頬を抓ろうとした。しかし硬く冷たい金属の輪っかがそれを阻んだ。彼は泣きたくなった。 「おはよう。おにいちゃん」 日差しが強くなってきたときに、真由が部屋に入ってきた。心底嬉しそうな顔が憎たらしくて、慎はじろりと妹をにらんだ。 それでも真由は微笑み顔を崩さずに、昨晩と同じ問いを兄に投げかけた。 「ねえ。わたしのこと、好きになった?」 慎は縛り付けられたまま、頭突きをするように首を跳ね上げて、妹に唸り声を浴びせた。きりきりと限界を訴える首と腹筋を無理矢理黙らせて、一所懸命叫び続けた。 苦しそうな赤ら顔を眺めて、少女はため息を吐いた。仕方が無いと言わんばかりで、その仕草の中には罪悪感の欠片も見当たらなかった。 真由は駄々っ子を諭す母親のように、優しい手つきで兄の髪を撫でた。そして枕元にある目覚まし時計を裏返して、慎からそれを見えなくした。 次に、眩しくなってきた日光から兄を守るためにカーテンを閉めた。シーツの皺を整えるなど簡単なベッドメイクも行った。 指を挟まれる危険を考えたのか、脚に巻かれた縄と、寝台の柱に嵌められた手錠には手をつけなかった。 「それじゃあ、わたし学校行ってくるからね。ちゃんと大人しくしててよ、おにいちゃん」 妹はそれだけ言い残して、縛られた慎をほったらかして部屋を出ていった。 カーテンが締め切られた薄暗い部屋の中で、ちっく、たっく、ちっく、たっくと、秒針はけなげに時を刻み続けていた。 しかし、慎はもはや時間の感覚があやふやになっていた。音だけが聞こえて、時間はわからなかった。あの時計を正面に向けてくれるのなら、貯金全部はたいてやってもかまわないとさえ、慎は思っていた。 妹が出て行って何時間たったのだろうか。頭の中で音を数えて時間を計ってみるが、三百も続かないうちに、他の物事が割り込んで邪魔をしてしまう。 脚に食い込んだ縄が痛い、無理矢理固定された肩の筋肉が引きつり始めている、よだれでびちゃびちゃになった口枷のタオルが生臭い、真由はどうしてこんな仕打ちをするのだろうか。 とにかく体を動かして、思いきり新鮮な空気を吸い込みたかった。そのためなら、卑屈な飼い犬のように媚を売ってでも、枷を外してもらおうと慎は考えていた。 367 籠の鳥 sage 2007/10/15(月) 19 44 41 ID txVqjxfu むせ返るような臭気が部屋に充満していた。真由は困ったような顔をして慎の股座をまさぐっていた。粗相をやらかしてしまった兄に、甲斐甲斐しく奉仕していた。 こうなることを事前に予期していたのだろう、無骨な大人用紙おむつを脇に置いて、しょうがないなあおにいちゃんはと、楽しげに独り言を漏らしながら、少女は兄の股間と、シーツにこびりついた茶色い塊をふき取っていた。 びっしょりと濡れた寝巻きと下穿きを脱がされて、慎は下半身をむき出しにしたまま目を瞑って顔を背けた。 漏らしてしまった水分が冷たくなり始めたとき、慎は半ばやけになっていた。 ぜんぶ妹がいけないのだ、俺がどうしたとしてもすべてあいつの責任で、俺の名誉には傷一つつかないのだと自分を納得させて、どうせなら盛大にやらかしてやろうということで、今度は産気づいた固体のほうを排泄するべく力んだという次第だった。 開き直った慎はこうして羞恥心に耐えるようなそぶりを見せたまま、反撃の機会を窺っていた。 汚物の処理をするには、脚の縄を解く必要がある。妹の気が緩んだ隙を狙って、思いっきり蹴飛ばしてやろう。慎はそう企んでいた。 やたら一物を撫でる真由の手つきに鳥肌が立ったけれど、呻き声を漏らさないよう、歯を食いしばって耐えた。 368 籠の鳥 sage 2007/10/15(月) 19 49 01 ID txVqjxfu 「はい、これでおしまい。次はお漏らしなんかしちゃ駄目だよ」 ぽんぽんと、紙おむつで膨らんだ股間を軽く叩いて、真由は終了を宣言した。 慎はすかさず真由の顔面に蹴りを見舞った。躊躇しようなんてこれっぽっちも思わなかった。 蹴飛ばされた妹は、あうと小さくうめき声を漏らして床に倒れ込んだ。脚に感じる衝撃は予想したほど重くなかった。 妹は小さな体を丸めて、鼻から血を流していた。痛いよ、痛いよとしゃくり上げながら、蹴られた鼻を押さえていた。 ぐすぐすとすすり泣く妹の姿に慎が罪悪感を覚え始めたとき、真由は目元に涙を溜めたままふらふらと立ち上がった。様子が少しおかしかった。 「ひどいよ。おにいちゃん。蹴るなんて、ひどすぎるよ」 ゆらゆら左右に揺れながら近づいてくる妹の姿に、慎は得体の知れない恐怖を覚えた。体じゅうに戦慄が走り、爪のなかまで寒気がして、ぶんぶんと振り回していた脚はぴくりとも動かなくなった。 少女の目元は前髪で隠れていた。鼻から口元にかけては、拭ったせいで滲んだ血液が赤い化粧を施していた。唇はせわしなく小さな動きをくりかえして、おにいちゃんおにいちゃんと機械的に言葉を漏らし続けていた。 時折、栗色の髪の隙間から覗く目元が蛍光灯の光に照らされ、大きな、ぎょろついた、充血しきった目玉が鈍く輝いた。 痛々しい妹の姿をとても見ていられなくなって、慎はぎゅっと目を瞑った。後ろめたいからではなく、恐ろしいからだった。 真っ暗な世界のなかで、妹の言葉だけが、壊れた玩具のように響いていた。 音はだんだんと大きくなり、ついに鳥肌が妹の体温を感じ取ったとき、突如鋭い痛みが襲ってきて慎は目を見開いた。 ぱちぱちぱち、という爪きりを続けて鳴らしたような音が聞こえたのに数瞬遅れて、全身に針を突き刺される痛みが這い上がってきた。 「おにいちゃんがいけないんだからね」 意識を手放す直前、慎の目にスタンガンを構えた真由の姿が映った。少女は涙をぼろぼろと流していた。 翌朝、目覚めた慎の脚は再び縄できつく縛られていた。シーツは清潔なものに取り替えられ、寝巻きは新しいものに変えられていた。しかし、妹はいつになっても現れなかった。 その日も慎は寝台に縛り付けられたまま、薄暗い部屋に監禁されていた。
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【検索用 Cocktail and Lover's Night 登録タグ C KAITO VOCALOID うむ イントロP 巡音ルカ 曲】 + 目次 目次 曲紹介 歌詞 コメント 作詞:イントロP 作曲:イントロP 編曲:イントロP 唄:巡音ルカ・KAITO 曲紹介 曲名:『Cocktail and Lover's Night』 イントロPの15作目。自身初のルカ使用曲。 カクテルの名前って厨二心をくすぐりますよね。とりあえず二十歳以上の皆さまは一杯飲んでってください(*´ω`)ノY(作者コメ転載) イラストは うむ氏が手掛ける。 歌詞 冷えた指にもてあますグラスにはオリーブ ジンの切っ先が私の胸に火を灯す くちびるにとける Sunrise and Sunset(Grenadine and Orange) 一晩じゃ物足りない 裸足のまま ふたり Sex on the Beach 田舎娘みたいに恋をしたい まわるミラーの幻惑に見え隠れする激情 そのひとくちを飲み干したら 今宵 Cocktail and Lovers' Night 揺らぐ波のような酔いにライチの誘惑 そこに一匙の蒼を君の手で添えて どうしても知りたい Secrets of Campari(Soda or Beer? Spumoni?) 魅惑の Scarlet Lady 暗闇の中で気まぐれな Kissing その続きはシーツにくるまって まわるステアのリズムにかき乱される熱情 もうひとくちを飲み干したら 明日も Cocktail and Lovers' Night まわるミラーの幻惑に見え隠れする激情 そのひとくちを飲み干しても 夢うつつのダンスに終わりはない まわるステアのリズムにかき乱される熱情 もうひとくちを飲み干したら 今宵 Cocktail and Lovers' Night 明日も Cocktail and Lovers' Night 君と Cocktail and Lovers' Night コメント これすごくいい!お酒飲みたくなるよね -- 名無しさん (2012-01-07 01 48 01) 名前 コメント
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前 「ふッ………………。」 カナさんは突然手を伸ばし、そこにあったペン立てから、1本のマジックを取り出す。 それは丸いキャップの、どこにでもありそうな太い黒の油性マジックだ。 おや、と思っている間に、カナさんは、手にしたマジックを自分の脚の間へと導いて いく。その先端が、スジの上でぴたりと止まる。 「(え………………!?)」 そして。マジックのキャップが、スジの上を何度か往復した………その、後。 「んんっ………ッ!」 「(わッ………!!)」 カナさんがきつく眼を閉じるのと同時に、ぴたりと閉じていたスジを緩やかに押し開き ………その先端が、くちゃり、とカナさんの中に呑み込まれていった。 「あ………ッ………。」 全体の半分ほどがずぶずぶと呑み込まれた後、カナさんは少しの間、惚けたような表情 で自分からは見えないはずのその部分をぼんやりと見つめていた。 「(すご………は、入って………!?)」 ほんの少しの静寂の後。侵入したマジックがまた、くちゃり、と音を立てて動き出す。 初めは、ただ真っ直ぐに抜き差しするように。次に、スジの内側を上下に擦るように。 さらに、角度をつけて、トロトロと溢れ出す液体を掻き出すように。 「あ、やンッ………ん、ぅ………!」 やがて、マジックの隣に、カナさん自身の指が1本挿入される。スジが更に押し広げら れて、隙間から更にたくさんの液体が溢れ出して来る。増えた指がより深く、大胆に 内側を抉り、さらにマジックを円を描くように動かして中を掻き回す。水音が大きく なる。マジックと指がスジを目一杯まで押し開くと、その奥のピンク色が姿を覗かせた。 「ん、ッう、あン………や、ぁ………。」 流れ出す液体が、スジと、マジックと、手と太腿とお尻をシーツを容赦なく汚していく。 てらてらと光を反射している様子が、妙に興奮を煽る。 カナさんは硬いマジックと柔らかい指とを使って、自分のアソコをぐちゃぐちゃにこね 回すように弄り続ける。 「はッ、ふぁッ、に、ゃぁンッ、んぅっ………ッッ!!」 「(っ、は………はぁッ………!!)」 カナさんが高まっていくにつれて、オレの息もどんどん荒くなってくる。つい、自分が こっそりそれを覗いているのだということを、忘れそうになる。そうして何もかもが どうでも良くなってくる程、眼の前の光景は魅力的で、どうしようもなく刺激的だった。 「やぁ、ッ………んっ!」 カナさんが、おもむろに体勢を変える。その場でごろり、と180度身体を回転させて、 仰向けからうつ伏せになる。そのままカナさんは膝を立てて、まるで猫が伸びをするとき のように腰を突き上げて、最高に敏感になったアソコと、お尻の穴までもを、オレの 眼の前に曝け出した。 「ん、んんッ!ひゃ、いや、ぁっ………!!」 「(はっ………ナ、さん………!!)」 甲高くて、気がおかしくなりそうな程可愛らしい声のボリュームが上がっていく。 顔はベッドに突っ伏したまま、全身をわななかせながら腰だけを突き上げて、片手で 限界まで開いたピンク色のアソコに、マジックを必死で抜き差しさせる。角度をつけて、 内側の壁をぐりぐりと刺激し、さらに外側、スジの途切れた所にある1番敏感な部分を 弄るのも忘れない。 何かに弾かれるように、綺麗なお尻が何度も跳ね上がる。太腿は溢れた液体でビショ ビショになって、それでも余った物がマジックを伝ってシーツに滴り落ちる。 「(カナ、さん………ッ………!!)」 頭が、勝手にその名前を呼ぶ。眼の前で繰り広げられている光景のこと以外は、もう、 何も考えることが出来なかった。 「や、あ、んん………も、もうッ………!!」 カナさんの声に籠る熱が最高潮に達して、マジックの動きがラストスパートを掛ける かのように加速していく。 そして、次の瞬間。 「う、ぁ………~~~~~~~~~ッッッ!!!」 声にならない声を、上げながら。カナさんが、その身体をビクビクと引き攣らせた。 背筋が伸び、腕が硬直し、爪先がピンと伸びたまま震える。 しばらくその姿で固まった後、カナさんはやがて、糸が切れた人形のように、くたり、 とベッドの上で崩れ落ちた。 「は、あ………ん………v」 「(………………。)」 恍惚の表情を浮かべながら、カナさんはぐったりとベッドに突っ伏している。ときどき 余韻のように、その身体がピクピクと弱々しく震えた。 「(………………っ。)」 事が終わり、無防備な姿でへたり込むカナさんの姿に。 オレは………体の内側から、何か、熱いものが込み上げてくるのを感じた。 が、次の瞬間。 『ガチャッ』 「ッッッ!!?」 リビングのドアが、音を立てる。 オレは自分でも驚くほどのスピードで、しかもほとんど足音を立てないまま、一気に ドアから飛び退く。一瞬の間を置いて、ドアの向こうから、マコトが顔を覗かせた。 「あ、居た居た。なかなか戻って来ないから、どうしたのかと思った。」 「え、あ、うん………ご、ゴメン、ちょっと、ね。」 「なんだ、腹でも壊したか?」 「いや、別に………大丈夫。」 何も知らない様子のマコトに向かって、オレは引き攣った笑みを浮かべる。マコトの 後ろで、南が『それじゃまるで、ウチが悪い物でも出したみたいじゃないか。』とか なんとか言っているのが聞こえた。 「ホント、大丈夫だから。」 「よし、じゃぁ続きだ。頼んだぞ、オレの宿題の為に!」 そう言った後ろから何かが投げつけられ、マコトの後頭部にぶつかる。マコトは、 おそらく南に向かって何かを言いながら、リビングへと戻って行った。 誰も居なくなった廊下で、オレは胸を撫で下ろす。 「(危なかった………も、戻ろう………。)」 何故か忍び足になりながら、カナさんの部屋のドアの前を通り過ぎる。 通り過ぎながらオレは、まだ隙間の開いているドアを横目でちらりと確認したが、歩き ながらでは、その向こうに何が見えるのかは解からなかった。 「は、ぁ………………。」 ………………。 「………………。」 ………………なんだ。もう、行っちゃったのか。 「ふぅ………ふぃー………。」 荒くなった息を整えるように、私はゆっくりと何度か深呼吸をする。 「(アレで気付かれて無いと思ってるんだから、可愛いじゃないか。)」 快感の余韻で、まだ身体に力が入らない。まだ、ときどきピクピクと震えの来る身体を ベッドに横たえたまま、私は、ぼんやりと今の行為について考えを巡らせていた。 「(しかし、まぁ………。)」 最初はマセた小学生、シュウイチといっただろうか、あいつをちょっとからかってやる くらいのつもりだったのに。何がなんだか解からないうちに、ついつい盛り上がって、 結局、自分を慰めてる所までお披露目してしまった。 しかし………独りきりでやるより、なんだか、随分気持ち良かった気がする。 「(なかなか………悪く、ないかも知れないね。)」 にへら、と口元が少しだけ緩む。 「(………って、それじゃまるで痴女だよ。)」 いや、まるで、というか痴女そのものでしかない気がしてくる。いかんいかん、と頭を 振って、私は浮かびかけたアブない考えを振り払う。 が。また、すぐに同じ考えが浮かんでしまう。今度は、抵抗する気も起こらない。 「(………藤岡来たときにでも、また、どうにかして試してみるかな………。)」 そう考えると、絶頂を越えたはずの身体が、またじんわりと熱くなって来るような気が した。ああ、もうダメだ、どうやら完全にハマり掛けてるらしい。 心の中でかなり危険な計画を立てながら、私は一人でほくそ笑んでいた。 やがて、身体中に広がった倦怠感が薄れてくる。 私は汚れた下着を脱いで、シーツを畳んで、身体を拭いて、着替えを済ませる。 「(じゃ、まぁ今日のところは………。)」 心の中でもう1つ、危険な計画を立てながら。 「(シュウイチクンの反応でも見て、楽しむとしようかね。)」 私は部屋を出て、チアキ達の集まるリビングへと向かった。
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人恋しい夜 疲れた体でベッドに寝転がる。今すぐ眠りに落ちたいんだけど、一人きりのベッドが酷く寂しかった。 いつもの事なのにたまにあるんだよなあ、こーゆーの。 寂しいっていうのもセックスしたいとかじゃなくてただ単純に寂しい。 ベッドにもぐりこんだ時にシーツが冷たいとか、帰ってきた時に部屋の電気が真っ暗だとか、 そんなのもうずっと前からの事なのになあ。 年食うと涙もろくなるっていうけど、これもその一種類なんかなあー。俺、寂しいなあー。 枕に埋めた顔をのろのろと上げながら、一度だけ迷って携帯を手に取った。 ……真夜中だ。まあ、何回か鳴らして、出なければそれで。そしたらまあ諦めもつくってもんでしょ。 寂しい気持ちが、以前だったら耐えられなかったけれどそこに諦めがつくようになったのも年取ったって事なんかなあ。 履歴に残りっぱなしの番号を探し当てて、発信ボタンを押した。 向こう側に繋がるまでの少しの隙間は今俺が寂しいと感じる原因が詰まっているようで少しだけ体が強張る。 もそもそと体をベッドの上で丸めながら携帯を耳に押し当てる。 一回、二回、電話の鳴る音。もう一回で応答が無ければ切ろう、そう考えていた時。 『……今、何時だと思ってんの』 無愛想な声はそれでも多分眠ってはいなかった。それくらい、声だけでわかっちゃうんだよ俺。 なーすごい?って聞きたいけどぐっと我慢する。声と一緒に表情まで浮かんできて思わず声に出さずに笑った俺に、 秀幸はまるでこっち側が見えるみたいに何笑ってんの、と呟いた。 「いやー、秀幸だなあって」 『……当たり前でしょ。どこに電話したつもりだったの』 「ん?お前んとこ……」 『それで俺以外が出たらおかしいじゃん』 「そーだねえ」 耳からじんわりと暖かさが広がっていく。あー俺ほんと寂しかったんだなー。ちょっと涙ぐみそう。どうしよう。 『で、どーしたのこんな時間に』 「え?えー……教えてほしい?」 『……うっぜえ、直哉』 「なんだよお前、酷いな……」 口と裏腹に秀幸の声は優しい。声だけだから余計にそう感じるのかな。俺の希望的観測だったりして。 「ねー秀幸、俺さあ、」 『……ん』 「お前の事、やっぱ好きだなあ」 お前の声とか、お前のそういうちょっと優しいとことか、優しいって見せたがらないとことか、 何だかんだ言ってこーやってつきあってくれるとことか。多分今、ちょっと呆れた顔してでっかい目細めてそうなとことか。 『……酔ってんの?』 「んー、ちょっと飲んだけど、酔ってはないなあ」 『じゃあ、どうしたの』 どうしたんだっけ。そうそう、俺、寂しかったんだよねえ。でも多分まー誰でもいいって事じゃなくて、 真っ先に浮かんだのがお前で、ほんとは会いたいんだけどさすがにちょっと無理だしだから電話してみたっていうか。 そしたらお前が出てくれたっていうか。そういう事なんだけどうまく言えない。 少しだけ頭の端がとろとろと、眠りに落ちそうになってシーツが体温にあったまってきて、あ、やばいなって思った。 「ひでゆきぃ、」 只寂しかったってのはほんとだよ。ちょっと人恋しいなっていうだけだったんだ。 俺がいくら貞操観念があんま無くってもさあ。そういうだけの時だってある訳で。 元々はそうだったんだけどおかしい。眠気が変質していくのがわかる。閉じかけた瞼の裏にゆらゆら、何かが揺れている。 なんで俺今こんなちょとヨクジョーしちゃってんだろ。 ……あーそっか。電話の声って耳元だ。セックスに似てるな、とか思わず考えた俺の負け。 『……変な声』 そして俺の、そろそろぐずぐずになりかけた理性を秀幸は敏感に察する。 察せられた事に少しだけ浮かれる俺は結構な能天気で、片手で電話を、もう片手を自分の下半身に滑らせた。 「ひでゆき、俺さあ、」 なるべく平静を装って、何か話を続けようとしたけどもう無理だった。 意識はもうすっかりそっちにすっ飛んでしまっていて 秀幸がはぁ、と吐いた重い溜息すら耳元で呆れて吹きかけられた錯覚を起こして腰が疼く。 『何してんの……』 「……何だとー、思うー?」 『あんま考えたくない事』 「……秀幸、俺の事なんでもお見通しだねえ…」 疲れてるくせに元気な俺のそこは、手で握りこんで少し上下させるとすぐに勃ちあがった。 ぐっと上向いたそれを扱きながら、秀幸の呆れた声に耳を澄ませる。 目閉じて、手が動く度に静かに鳴るシーツの音のやらしさに肌が震えた。 「あ、……なー、ひでゆき、何か喋ってー…」 『あんたの変態プレイに俺巻き込むのやめてよ、ほんと』 秀幸が結構真面目な声で言う。あ、それ、それやばい。なんか罵られてるみたいでぞくっとした。 おかしいな、俺別にMじゃないのになあ……まあ疲れてるから、そういうのも、あんのかなあ……。 「それ、いー、ね、お前の、そーゆーの……」 『ほんと変態』 「んっ、そー、かも、……へへ、」 あーやばい。両手使いたい。っていうか、ほんとは後ろ弄りたくなってるんだけど、丸まった体勢で上手くいかない。 そのくせひくひく動いてて、そのもどかしさも俺を加速させて、 荒くなっていく息にそれでも秀幸が電話を切らないのを愛だなーなんて余計に嬉しくなっていく。 「ひでゆき、さ、」 『………』 「聞ーて、る?」 『………すこしだけ』 「ひでゆきはぁ、俺のこーゆーの、興奮しないの…」 俺は物凄く興奮するんだけどなあ。 先走りに濡れた手でぐちゃぐちゃと扱きながらそう呟くと、秀幸が急に押し黙った。 いや、さっきから黙りがちではあったんだけど。 それでも止まらない俺のどうしようもない手は、どんどんと快感を加速させていく。 あ、あ、と小さく声を漏らして、さすがにやばいかなと枕になるべく口を押し付ける。 『俺は、』 「……ん、…、何?」 『あんたと違って変態じゃないから、目の前にいる方がいいけど』 「……ひでゆきさあ」 『何』 「お前、スケベぇー…」 でも、お前のそれ、俺、ヤバイかも、もう。 体と心は別物だけど、一体になる瞬間みたいのがあって、その瞬間背骨あたりから通り抜ける快感にびくりと震えた。 秀幸の言葉はそれだけの何ていうか、俺の中の起爆剤的な所があって、もうどうしようもなかった。 ひでゆき、ひでゆき、と名前を呼ぶと、秀幸が三回に一回くらい面倒そうに返事をする。 ぐちゃぐちゃと手が濡れて、頭の中もぐちゃぐちゃになって、 耳元の声は遠い筈なのに今すぐここで耳たぶ噛まれたりしてるくらいにまでバーチャルな感覚が襲ってくる。 「あ、あー、ひ、でゆきっ、俺もー…イくっ…」 『……一人でさっさとイくの』 「ちょ、だって…お前の声っ……」 『自分勝手だよねほんと』 俺の気持ちも考えてよ、だって。お前、今言うなよ。ぐっと丸めた体が自然と更に丸くなる。 あ、あ、やばい。もうイきそ。 そういえば後ろ使わないでイくって久しぶりかもしれない、とかごちゃごちゃと考えてなるべく引き伸ばそうとしたのにもう無理。 「あっ、…っ、んんっ……!!!」 強く握ったそれがどくどくと、何かを押し上げていく感触。 詰めた息が肺から勝手に飛び出していって、それと一緒に俺の手にどろりと生温い精液が伝い落ちた。 丸めていた体が自然と伸びていて、ぴく、ぴく、と小さく痙攣するみたいに動く。 はぁ、はぁ、と何度か落ち着かせようとしても荒いままの呼吸にあわせて、ひでゆき、と小さく呟いた。 『……うん、ちゃんと聞いてるから』 思いもしなかった答えに俺は半分閉じて縫い付けられたみたいに動かなかった瞼を開く。 「……んな事言われたら、俺、もっかい勃っちゃいそーなんだけど……」 本当に馬鹿じゃないの、と呟いた秀幸の後ろで、孝之の部屋の重いドアががちゃりと閉められる鍵の音に俺は思わずまた目を瞬く。 『我慢してよ直哉。待て』 犬じゃないんだから、と笑いながら、俺はとりあえずどろりと濡れた手をそこから離して、 待ってるから早くねえ、とのん気に秀幸の耳元に囁いた。 言葉が通じない
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神無月の巫女 エロ総合投下もの 小悪魔姫子 ◆VDZWYc4Mmg氏 乙橘学園寮のある一室。 ベッドである行為をしている2人。 「・・・姫子・・・うん、入れていいよ・・・っ」 「う、うん・・・入れるよマコちゃん」 早乙女マコトの穴に指を突っ込んだ、それが勢いのごとく踊り続ける 「ーーくうっ・・・えー・・・ああっ・・・!!!」 その瞬間マコトの股間からペニスが滝のように流れ出す それはシーツを汚すほどで・・・それを舐める来栖川姫子。 これが快感なのだ、満足そうに親友のペニスを飲み干す姫子、その表情には達成感がある。 「ごめんねマコちゃん、痛くなかった?強く入れすぎたかな・・・」 「え?ああ、なんともないよ、それより姫子、私と宮様・・・どっちが気持ちいい?」 頬を染めながらそう問うマコト、いつもの元気なスポーツ少女とは違った一面だ。 下着を着けながら姫子は率直な意見を述べた。 「ごめんね・・・マコちゃん、私・・・体の相性はみや・・・ううん、千歌音ちゃんがいいみたい」 「そか、うん・・・仕方ないよ」 マコトもベッドの外に散らばってある下着を着ける そのまま2人は制服を着るとペニスで汚れたシーツを拭き落ち着いた 「なんか今日は調子でないね」 「うん、でもマコちゃんも上手だよ、私・・・気持ちよかった・・・」 才色兼備、何100年と続く姫宮家のお嬢様。 美人で頭が良く運動神経も抜群だ さらには学園内では宮様と呼ばれる人気を持つ姫宮千歌音。 そして姫子の正真正銘恋人である、姫子の運命の想い人 世界でたった1人姫子のことだけを待っていてくれた人その人だ。 貝合わせの相手でもある、そう・・・姫子にとってはこの世で一番大切な人であり愛する人だ。 「姫子、宮様にはここに来ることばれてない?大丈夫?」 「うん、大丈夫だよ、千歌音ちゃんね、私の言うことならなんでも信じてくれるの・・・お屋敷のメイドさんにもばれてないよ」 「まあ、私から見れば声かけれるようなお方じゃないし・・・あんたがほんとに羨ましいよ、それにしても姫子も悪だね~」 「え・・・?そうかな?そんなことないと思うよ、でも千歌音ちゃんに嘘ついちゃった・・・」 「まあ宮様を欺けるのはあんただけだね、さ、もう帰りな、宮様が心配してるよ」 「うん、そろそろ帰るね・・・またねマコちゃん」 「うん、あ・・・姫子」 「え・・・?あ、うん、そうだね」 玄関前でそっと唇を重ねる2人・・・。 姫子はマコトの背中にゆっくりと両腕を回した 「ん・・・」 ちゅ・・・はあ・・・んんっ・・・ちゃぷ・・・ それは親友同士の長いキスだった。 お互いの舌を口内で絡めあう、そしてお互いの唾液を舐め合う。 そっと唇を離すと唾液の糸が引いていた。 「ふう・・・私、あんたとこういうことしてるって宮様にばれたら学園に居られなくなるよ・・・」 「う、うん・・・でも大丈夫だよ、秘密の関係だから♪ふふ・・・マコちゃん陸上頑張ってね、じゃあまたね~!!!」 「まったくこの子は・・・まあいまのあんたには宮様がいるから心配ないけどさ、じゃ宮様に無礼のないように接するんだよ、またね」 早乙女マコトと別れ、学園寮を抜け出す姫子。 大丈夫、千歌音はいま生徒会のお仕事、お茶会、弓道、テニス、ピアノ、乗馬と忙しいはず 屋敷に先に帰ろう、大丈夫、ばれない・・・マコトとの逢引はばれてない。 姫子はこそっと誰にも見つからないように学園を飛び出した。 その日の夜、姫宮邸内。 とんとんとドアを叩く音がすると同時に姫宮千歌音の声が。 「来栖川さん、入るわよ、来栖川さん」 ネグリジェ姿の千歌音が入ってきた お風呂上りでいつもながら黒長い髪が月のように神秘的に輝いている。 「千歌音ちゃん・・・どうかしたの?」 「いいえ、別に用はないのだけれど・・・貴女の顔が見たくて・・・姫子、いけなかったかしら?」 「ううん、いいよ」 ドアを閉めるとベッドで寝ている姫子に駆け寄る。 そして姫子の額を優しく撫でる、まずで熱を出した子供をみるようだ。 いまは平和だ、オロチといないし巫女の運命に巻き込まれることもない こうして千歌音と愛し合っている。 「姫子・・・いいかしら?」 「うん、いいよ・・・」 姫子は起き上がるとベッドの傍らに寄り添う千歌音に対して目を閉じ見上げた。 そして千歌音の唇が姫子の唇に軽く触れゆっくりと離れた 「姫子、寒くない?もしそうなら用意させるわ」 「ううん、いいよ・・・千歌音ちゃんがこうして傍に居てくれるから、それだけで温かいの・・・」 「姫子・・・」 「私これからもお月様のために、千歌音ちゃんのためにお日様を照らし続けるね、うふふ・・・」 「姫子、ありがとう・・・」 数分後、眠りについた姫子に千歌音は・・・。 「好きよ・・・姫子・・・」 頬に軽くキスすると部屋を出た。 数分後、寝たふりをしていた姫子は姫宮千歌音が出て行くのを確認し、 「良かった、ばれてないよマコちゃん、千歌音ちゃんって騙しやすいね、ふふ・・・浮気ってスリルあるなあ・・・」 しかしその姫子の小さな声をドア越しで如月乙羽が聞いていたことは知る由もなかった。。。 END